風致の人

現場から

2016.04.26(Tue)

自然景観を維持し、緑豊かな生活環境を形成するために
京都市風致地区条例が定められており、建築する際は、許可が要ります。
申請を提出して6週間が過ぎた頃、音沙汰が無いので、
不安やイライラといった気持ちで窓口に確認しに行きました。
僕の番が廻って来て、いつもの担当者さんと目があった瞬間、
多忙さと大変さが伝わってきたので、
「どんなかんじですか?」と一言お聞きすると、
「遅くなってすみません、来週早々には、・・必ず・・」とおっしゃって頂いたので、
「待ってます!」と笑顔でお返事して、その場を後にしました。
すると、その3日後の夕方、申請の補正事項の書かれたFAXが届きました。
内容を確認すると、こちらの意向をくみ取って頂いており、
良かった!思っていた感じで建つ、いよいよ建つ!
と喜びをかみしめていると・・・
電話が鳴り、
「本当に遅くなってすみません、内容、わかりますか?」
と担当者さんからの電話でした。
疑問点や内容の確認後
「実は、私、移動になったんです・・昨日、言われて、次週月曜日から・・」と言われ
「この間、窓口にいらっしゃったから、移動が無かったと安心していたんですけど・・」
と返答しながらも、これがお話するのも最後と思ったので
「いつも忙しいのに、この1年間いろいろ相談に載って頂き本当にありがとうございました。
おかげ様で、より良い家になり、お施主さんも楽しみにされています!」
と喜びと今までの感謝の気持ちをお伝えして、電話を切りました。
一人でやっていると、
孤独感や一人で考えてやっているという傲慢に近い錯覚に陥りそうな時もありますが、
なにげないこんな一時に『僕も一人じゃないんだ!』と気付かされます。
様々な人と意見を交わし、調整する日々の中に家を創り上げる喜びがあります。
進むべき道に 僕を導くように