Effect coffee (2)新旧の対話

古民家リノベーション

2022.12.22(Thu)

 

Effect coffee(杉山佳苗焙煎所のカフェ)を

設計しました。

建物は3つの棟で構成されており、

建築時期は、道路側より、

明治、昭和、明治の順に並びます。

手前2棟は以前の改修で、

建築当初の歴史的に価値の高い痕跡は、

色濃く残っているとは言えず

奥の棟は、当時の柱なども現存していました。

 

▲着工前 手前2棟を道路側より見る。

 明治期と昭和期の部分が一体でした。

 

▲奥の棟内部を見る

 

全てを明治期に合わせてそれらしく作る、

全てを令和の工事で覆い隠すといった

内装をムリに統一させるよりも

 

明治期の部分と

施主の思いの詰まった令和の部分が共に在る、

新旧の対話を試みた方が、

古いものと新しいもので一時代を創る

歴史の流れに沿った自然な在り方になる

と考えました。

 

店内を漂う珈琲の香りが、
対照的な2つの空間をゆるやかにつなぎ
「非日常的静寂な1つの世界」へ昇華させて
みんなを出迎えてくれます。

 

杉山さんの一期一会な珈琲を

この世界で楽しんで頂けたら幸いです。

 

▲カウンター席を見る

 店内のカウンター・机は、長年、京友禅で

 使用されていた古材を再利用しました。

 

▲テーブル席を見る

 明治期と昭和期の境界を

 床段差と柱で示しました。

 

▲奥の棟 カウンター席を見る

 土壁の大きな壁と対峙すると

 なんだか落ち着きます。

 

▲奥の棟のベンチ席を見る

 窓の外に「場」があり、

 一番ぼーっとできます。

 隣同士で座れて親密感増すかも!

 

 

Effect coffee ↓

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佐野泰彦建築研究所

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