大人の寄り道
探訪2015.04.21(Tue)
鞍馬寺にやって来たが、
山門手前より右へ伸びる道の方をみると民家が目に留まり、
1歩、また1歩、そちらの方へ足が向き、
いつの間にか、街道沿いに建つ町家を見ながらあてもなく進む。
市中でみかける町家との共通点を見つけると、
さまざまな物が街道を通じて伝わっていたんだなと実感する。
こちらの格子のピッチは少し荒めなのか、
往来の人の目線を遮るよりも採光重視なのかな?
旅人気分で自問自答しながら歩いていると、
1軒の家の前で、立ち止まる。
屋号「匠斎」(国重要文化財瀧澤家住宅)
宝暦10年(1760年)に建てられた家で、
元々は、炭問屋だったらしい。
お休みだったので残念ながら、中には入れなかったけど、
新たな発見に心が弾み、
このまま一山越えてみるか!といった思いも浮んだが、
きりのいいところで、本命の鞍馬寺へ引き返す。
大人の寄り道は、
中年男に少年の頃の冒険心を思い出させてくれた。
瀧澤家住宅