それぞれの目線

現場から

2016.05.17(Tue)

既製品のキッチンや浴室を使う時は、
ショールームでお施主様に体感頂きながら、打ち合せを進めます。
お施主様の好みやお考えを的確に掴むには絶好の機会なので、
誤った方向に行かないよう同行し、
色の組み合わせや使い勝手、気にされる点等を共に見ながら考えます。
キッチンの打ち合わせの帰り際に便器の色を確認した時の話です。
基本的には、便の色の確認等も行えるよう
1階等よく使う便器は、白色をお勧めするようにしています。
白色の便器をご覧になられた時・・・
「これは白すぎるし、オフホワイトの方が良いかな!」とおっしゃられました。
好みでないものを無理に薦めるわけにもいかないなぁと考えていると・・・
「あっちの白ぐらいなら全然いいんだけど!」と指をさされたのも同じ白色の便器・・・
ショールームでの照明の当たり方で、
同じ白色の便器も大きく異なる印象を与えている事に気付きました。
「実際の家の便所は、ここまで明るくならないので、大丈夫ですよ」とお伝えすると
「じゃ、1階は白で、2階はオフホワイトにします!」となりました。
些細なことかもしれませんが、
同じものを見ていても受ける印象は人それぞれ異なります。
そこに絶対的な答えは無く、
出来上がった時に、
それぞれの方々が
イメージ通り!
想像以上です!
と喜んでもらいたいから
同じイメージを共有できるよう
お施主様目線と設計者目線
それぞれの目線を繋げることに努めます。

安楽寺 地蔵縁日にて 
今週もお互い素晴らしい一週間になりますよう!