幸せを願う心で  (前編)

現場から

2016.08.23(Tue)

8月の初め
昨夏にお知り合いになった方から、お中元を頂きました。
その方は、所有されている空き家を改修し、
賃貸物件として収益を上げるという御計画を検討されており
計画・施工共、お施主様の懇意にしている不動産屋さんの工務部に
お願いすることになっているとのことでした。
現空き家の購入時のお話を聞いた時には
「契約後に、値段を300万円ほど釣り上げられて・・・
 それでも買う事にしたら、
 引き渡しの時に、台所、風呂や欄間まで取り外されていて・・・
 先方に文句を言ってもダメでした・・・
 だからこそ、今回なんとか、良い形で息子たちに渡せたら・・・」
とおっしゃられていました。
その後定期的にご連絡を頂くようになり
「当初仕事をお願いするつもりだった会社の見積金額が、
 何も言っていないのに、どんどん上がるんです。
 見落としていたとかで・・・なんだか信頼できないようになってしまって・・・
 別の会社からも見積を取っているんですけど、なかなか上手くいかないんです・・・
 どこかにいい業者がいませんか」と聞かれる事もありました。
懇意にしている工務店を紹介したり、
自分が設計して、見積をあわせて・・という事も頭にはよぎりますが、
なぜか心が動きません。
1000万円以上のお金を費やし、改修して、賃貸物件として収益を上げる。
常時、借りてもらえるどうかわからない、先行き不安な道程。
80歳を超えるこの方が、進むべき、ふさわしい道なのか?
見積を上手く合わせても、その先、この方は本当に幸せになれるのだろうか?
どうしたものかと思案していたある日、
自分の父親が同じ事を言ってきたら、僕は、どうするだろう?
と考えた時、自分なりの答えを見つける事が出来ました。
(つづく)
今週もお互いにとって、すばらしい1週間になるといいですね!