豊かな暮らし
探訪2013.01.29(Tue)
写真は、河合神社の中に復元されている鴨長明の「方丈の庵」
広さが1丈(約3M)四方ということから「方丈」と呼ばれる。移動に便利なように組み立て式に
なっており、大原から各地を移動している間に仕上げられた栖(すみか)。
究極に削ぎ落とされた姿に衝撃を受けると共に、ここでの暮らしを想像してみる。
朝起きて、季節ごとの光、風を調整し、書を読み、書き、時には友と語らい、琵琶を弾き、
食べて、祈り、寝る・・・
余分なものは、ない。
空間・人・自然が対峙した豊かな暮らしを送っていたんだなぁと思う。
いつの時代も、豊かな暮らしは「豊かだなぁ」と気付く心と気付かせる空間、そして
ゆったりとした時間によって生み出される。