人間の根っこ

徒然なるままに

2016.11.15(Tue)


日向椎葉の民家(宮崎)

摂津能勢の民家(大阪)

南部の曲家(岩手)
写真の民家は、宮崎・大阪・岩手に建っていたもので、
それぞれの地域の気候・生業・慣習に沿って建てられていますから、
個性的で、全く違う建物同士に見えます。
しかし、生業・気候・風土に沿って建てられている事、
地域で取りやすい材料で作っていること、
木・土・紙で作られていること等共通点も多くあります。
また、木・土で作っている民家という見方では、
韓国・中国・西アジア等にも多数分布しています。
それぞれの違いや特徴を見つけるのは、
建物・住んでいた人々の暮らしをより深く理解する楽しい時間です。
一方、それぞれの共通点を見つけた時は、
うわべではわからない人間同士の根っこの部分の繋がりや
実は繋がっていた安心感を、
そしてそれぞれの地方、他国への理解・親近感が芽生えます。
表面的なものだけで区別しておわるのではなく
それぞれの個性を深く理解した上で、
より高く、より広い見地で、共通項を見つけ出し
受け継いできた「人間の根っこ」を見るように努めたいものです。