参道をゆく  大本山 狸谷山不動院の巻

神社

2017.04.04(Tue)

 

懸崖造りの本殿の写真を見たとき、

ここからは、どんな景色が見えるのか、

この場に立ったらどんな気分になるのか

そんな想いで参拝することにしました。

 

木立の間を切り開き、参拝者を導く階段を1段ずつ上っていく。

 

それは、トンネルの向こうにある

明るい何かを目指して歩く心境に近いものがありました。

 

200段以上の階段を登りきると、

光の降り注ぐ明るい開かれた場所へ辿りつきました。

太陽と地面とのエネルギーのやり取りを感じさせるような

澄みきった空気感がありました。

何かをここに建てる必要はなく

また何も建てさせない

このまま空けておくべき魅力があり、

しばらくの間、佇んでいました。

 

子供連れの一行の賑やかな笑い声で我に返り

崖地に建てられた本殿を参拝し、あとにしました。

  

 

タヌキさんが 迎えてくれます!

 

 

 

 

#佐野泰彦建築研究所