ふつうはといわれましても
ぼくのいえづくり2018.10.02(Tue)
打ち合わせの時に
「私達っておかしくないですか?
ふつうはどうするものなんですか?」
という質問を受けることが、よくあります。
これは、選択に悩まれている中で、
失敗したくないという思いで出る言葉かもしれません。
また大多数の意見を参考に
他人から笑われないようにしたいだけなのかもしれません。
ふつう・・・と言われると言葉に詰まります。
ふつうって、ないと思っていますから。
「水が上から下へ流れるように
配管は、勾配をきちんとってといった技術的なふつうはありますが、
使い勝手や意匠的な部分において、ふつうということはありません。
一人一人に個性があるように
ご家族の好みや使い方に一般解は、本来ないと思いますので。」
と答えると
その瞬間、「えっ」という顔をされ、
「答えになっていないんですよね、きっと・・・」と思いますが
核となる答えは、お施主様の心の内にしかありません。
言葉足らずの部分を補うように
こうしたら、こうなりますと
いくつかの具体案やアドバイスを交えながら
何でどう悩まれているのか、
本当はどうしたいのかをより深くお聞きしていくと
「私達は、こうします!」
と答えに辿り着かれます。
その時、ご自身のお気持ちが心地いいかどうか確認し、
今までのお話や他での選択と照らし合わせて、違和感がなかったら、
「この答えで間違いないんじゃないでしょうか。」
と僕は太鼓判を押します。
その場で解決できる場合もありますが
一緒に検討を重ねて答えに辿り着く方が、多いです。
私達のひとつひとつの選択が
自分達らしい家を創ります。