参道をゆく 伏見稲荷大社の巻
神社2015.02.03(Tue)
伏見稲荷大社にある鳥居が立ち並んだ参道。
歩き終わると気分が晴れるので、時々、行きます。
石で造られた参道の端には、
区間ごとに人の名前が入った石碑が建てられており、
大勢の方々の寄進で、造り上げられたことがわかります。
歩いている時は、
鮮やかな朱色で塗られた鳥居や足元の敷石等に目を奪われがちですが、
脇見をした時、根っこがあらわになった木々に目が留まりました。
山を切り開いた後、土を法面で仕上げ、
当初は、根っこも隠れていたと思いますが、
長年の一滴ごとの雨で少しずつ削られた地層、
あらわになりつつもしっかり踏ん張っている根っこを見ると
木々に対して申し訳ない気持ちが芽生えました。
そして、再び歩きだそうと周囲を見上げた瞬間、
朱色の鳥居や石だけでなく、
この木々達も参道を構成する一部となっている事に気付いた時
申し訳ないという気持ちが、ありがたいなぁという感謝に変わりました。
見方を変えると気持ちも変わります。
より広い、より深い視点で、物事を見たいものです。