涅槃の言葉に魅せられて

探訪

2015.03.24(Tue)


幾何学模様に天体をちりばめた1枚のポスター。
「涅槃」という言葉の響きに魅せられて、
『横尾忠則大涅槃展』を見ました。
入滅する釈迦から裸婦まで「涅槃」ポーズを集める事で、
崇高な物と通俗的な物、生きることと死ぬことを
対立的に捉えるのではなく、
表裏一体の近しい関係として捉える姿勢が、
横尾氏の作品の特徴だそうです。

ポスターになった絵を眺めていると
どうしてこうなんだろうという
疑問の一つ一つが湧いては消えていく中、
いつの間にか何も考えない穏やかな気持ちになりました。
これが涅槃の気持ちかどうかわかりませんが
いつの日か、僕にもわかる時がくるのでしょう。
あの頃は大変だったけど、楽しかったなぁと
絵の中の動物たちと懐かしむ日々を目指して、
今、生ききることに努めてみようと思います。

横尾忠則現代美術館:http://www.ytmoca.jp/