本物の家

ふと、思ったこと

2015.03.31(Tue)

朝の連続テレビ小説『マッサン』で、
主人公が原酒5パーセント以下の三級酒をつくることをためらっていた時、
甥に「酒に本物も偽物もない。自分にとっては、この三級酒が本物だ」
と言われたシーンが印象的でした。


酒を家に置き換え、


本物の家とは・・?と考えると


厳選された素材に匠の技


優れたデザイン性やローコスト住宅、


そしてハウスメーカーの家や建て売り住宅・・・



さまざまな家を想像しましたが、
これが本物の家だと言いきる事が僕にはできませんでした。



数日後のある時、
本物の家とは、住み手が決める事であって、つくり手が決める事ではない
という事に気付き、すっきりしました。


本物の家とは、


竣工して20年、30年経ったある日、


「やっぱりこの家、いい家だな」とご家族に思って頂いたその時、
家に与えられる称号のひとつなのかもしれません。


そして、つくり手側に出来る事は、
ご家族に末長く幸せに過ごして頂きたいという一念を持って、
家づくりに向き合い続ける事なのでしょう。



U様邸:居間とキッチン