100年後の喜び

日記

2015.08.11(Tue)



なにげない日常の積み重ねが、百年という量りにかけられると、
事柄の持つ色合いが増すことがあります。


下京区にある金光寺で、
百年に1度しか咲かない花「竜舌蘭」の開花を拝見しました。


とぐろを巻いたような葉から天に向かって茎が伸びる様は、
空に飛び立つ龍のようにも見えます。


毎年咲いてもすばらしいなぁと思いますが、
百年に1度と言われると有難さが増し、
その場に立ち会えた幸運に、いつの間にか手を合わせていました。


一方、この場には立ち会えなかったけど、
この一時のために、今まで水をやり、雑草を抜く等
お世話をされていた和尚がいらっしゃったと思うと、
見せて上げたかったなぁと思ったその時、
「これでいい、これが生きるということなんだよ。
ただ当たり前の日常を一所懸命に生きる。
それが、100年後の人達の喜びとなり、そして報われる。」
と教えられたような気がしました。
残念ながら、
次の開花には立ち会えませんが、
100年後の喜びに繋がるような営みを心掛けてみようと思います。


 
竜舌蘭と夏の空