希望の小屋（1）

以前お仕事をさせて頂いた方からご相談を頂きました。
ご主人様が病で倒れられ、半年ほど入院し、
退院されてからの暮らしに関する事でした。
歩行器、車いすを使いながら、日常生活を送る中、
お風呂はデイサービスを使う予定でしたが、
夏の暑い日にせめてシャワーをかけてあげたいので、
シャワー室を小屋に作ってほしいという内容でした。

寝室から1.5Ｍ程の通路を挟んで小屋があり、
現在は物置として使われていました。

計画をする中で、今後奥様も使われると思うので、
シャワー室より風呂の方がいいのでは？というお話をさせて頂き、
浴室と脱衣室を作る事になりました。

当初は、お風呂を作っても・・・
ここまでの移動や介助しながら果たしてどれだけ利用できるのだろうか
という不安もありましたが、
よりご主人様らしく日々の生活を送る上で、一助となるような空間が
できれば、今以上にお元気になってもらえるかもしれない。
そんな想いで計画を検討しました。

一番大切な事は、ご主人様が1つでも多く出来る事を増やし、
いきいきと生きて頂く事！

そのために、気をつけたのは・・・

気に入って頂いている主屋の雰囲気と関連性を持たせて、
一日の終わりにここに来る事が、日々の喜びの1つとなり、
一日の汚れを落とすだけでなく、
明日への活力を補充できるような空間に出来たらと思いました。
また隣接する物置部分の暗さとの関係にも配慮しました。（つづく）