希望の小屋(3)

それから

2015.10.27(Tue)

竣工して45日ほどたったある日、
ご自宅にお邪魔して使い勝手をお聞きすると・・・


「主人は、もう2回もお風呂に入ったんですよ!
 私と娘で介助して!
  自分でもこんな感じで足を洗ったり、浴槽にも浸かって・・・!
 なにもかもがちょうどいい、ちょうどいいサイズ感なんです!
 勿論私も入っています」
と笑顔でおっしゃって頂いた時、素直に安堵しました。
介助される方のお疲れもたまると思うので、
毎日は無理でも、せめて週数回でも良かったなぁと思いました。


それから3週間ほどたったある日、お嬢様とお話する機会があり、


「お父さん、お母さん1人の介助で入れるようになって
  毎日、お風呂に入っているんですよ!」とお聞きした時、
今回のお仕事をお引き受けして本当に良かったと思いました。


少しずつ、自身で出来る事が増えていく喜び


それは、ご自身の生きる活力になるだけでなく、
ご家族にとってもどれだけ嬉しい事でしょう。


物置としてしか使われていなかった小屋も、
家族に希望を与える新たな役割を担い、
以前よりもどっしり立っている気がしました。