Second Life ～いまからここから～(2)

(前回の続きです）
気になる何かを求めてさらに深く考えると、

今回理想とされる空間は今までの人生の結果であり、

これからの人生をいかに生きるかの現れです。
ご夫婦で末永く笑顔で穏やかに暮らして頂くには、
計画中の空間に心の拠り所が必要ではないかと考えました。
 

その象徴として

玄関にはご家族や客人を出迎え、親世帯と子世帯を示す道標を兼ねた

大黒柱のような男性的な角柱を立て

Ｌ.Ｄ.Ｋには、リビングとダイニングを緩やかに分けるために
女性的な丸柱を立てることにしました。

図面に柱を書き終えた時
ご夫婦のこれから始まるSecond Lifeに

ふさわしい空間に仕上がると確信し、着工しました。

エピローグ

竣工して数年が経ったころ

「最初はこの柱邪魔かなって思ってたんやけど、住みだしたらちょうどいわ。

　お父さん立つとき、本当に寄りかかってることもあるのよ！」

奥様が笑いをこらえながら教えてくれた。