暮らしに潤いを (前編)

自然素材の家

2014.04.22(Tue)

京都市南区の閑静な住宅地で水廻りを改装しました。
お施主様は70代の男性で、同時期に建てたお隣が水廻りを直されたのをきっかけに
将来を考え、元気な間に自分も直しておきたいとご相談頂きました。
工事の範囲は、浴室と洗面脱衣室。
今よりもゆったり入れるお風呂等検討しましたが、
浴槽が広すぎると立ちあがる時に滑る不安を感じられ、使い勝手も悪くなかったので
洗面化粧台や洗濯機、お風呂の配置とサイズは、現状のままとしました。
古いものを新しくやりかえる工事ほど、難しいものです。
新しくなるだけでは、いずれ飽きるからです。
そこで、素材は、月日が経つにつれて表情を変える無垢材を選択しました。
また、この部屋は、洗面・脱衣といった行為以外に
庭を挟んで北側にある食堂を営むご実家と行き来する通路の役割を持っていることに着眼し
庭とあわせて、一瞬で森林浴をしているような気分転換ができる空間を創れないかと考え
イメージしたのは、明るい日差しが先に見える木のトンネルのような並木道でした・・・(つづく)
写真:着工前
 
扉を開けると、庭です                洗濯機置き場
 
扉を開けると、和室です              お風呂