充電のとき

探訪

2014.05.27(Tue)

充電したい時、どんな空間で、すごしますか?
憧れの人の建物から刺激を頂きつつ、ゆっくりもしたい。
そんな想いで今回選んだのは、兵庫県立美術館でした。
ゆっくりするつもりで来たけど、着くと興奮して
建物の上から下から、はしからはしまで気になるところを夢中で歩き、
疲れきって、ようやく腰を下ろす。
ひんやりした打ち放しコンクリートにもたれて、海、空をぼーっと眺める。
高速道路を走るトラックがおもちゃに見えて、
ポンポン音をたてながら、船が行きかう、京都では味わえない、ここだけの風景。
震災復興のシンボルとしての美術館と同様の復興プロジェクト『神戸市水際広場』の
発注者の異なるプロジェクトをひとつにまとめ上げたことで、
単なる美術館としての用途から市民の憩いの場としての幅広い役割を兼ねる
豊かな空間が創られている。
帰り際、写真を撮ろうとすると、自転車に乗ったおじさんがやってきた。
お気に入りの場所なのか?階段中央に陣取り、本を読み、くつろぐ・・・
様々な人々を受け入れる周囲と一体となった空間は、
いつの間にか僕の心を満たし、「また、明日から、がんばろう!」という気にさせてくれた。

兵庫県立美術館:http://www.artm.pref.hyogo.jp/