2年目のハイジ (後編)
それから2014.06.17(Tue)
(前回のつづきです)
お施主様からは
「横張りにするか縦張りにするか一緒に検討したのは覚えているんやけど
そういえば、どうして木を張ることになったんだっけ?」と尋ねられ
「この家は、板張りにするしかないと当初より直感でありました。
比叡山をはじめ、山々の稜線を背景にもつ恵まれた敷地条件に調和させながら
鍼灸院の看板を付けなくてもわかる町のシンボルとして愛される存在にしたいと
思っていました。
また、木の場合、工業製品のように生産中止になる可能性も低く、
1枚1枚傷んだ部分を直すことが出来るから、建てた当初のデザインを守りながら、
次の世代へ渡すことができる事も一因です。」と答えました。
別れ際に「あの木の家の○○さんと、よく呼ばれます。」という話を聞きました。
新しい家族が増えたように、お施主様や地域の方々に この家が愛されていると実感した時
この家を建てて、本当によかったなぁと思いました。
町でみかけた紫陽花。こころが和みました。