夏を告げる雨

日記

2014.07.22(Tue)

例年、祇園祭りの頃に大雨が降り、京都に夏を告げる。
蒸し暑い日が続く三連休の日曜日、突然の雨に出くわす。
傘を持っていたので、進むこともできたけど、
直感で、あの雨だと思ったので、雨宿りを楽しむことにした。
雨のザーッという音が余計な音をかき消す。
雨が道に落ちては跳ね、飛び散る様子をただじっと見つめ、
豊かなひと時だなぁと思いながら、その光景を楽しむ。
家は、雨や風から人を守るのが本来の役目だけど、雨もいいなぁと思う。
この景色を居間とかでぼーっと眺めれたら、どんなにいいかと考え始めると
テラスとか水庭もいいな、次は雨も楽しめる家が・・・と勝手にイメージが膨らみ、
いつの間にか日常の何気ない体験が、空間を構成する要素なり、心に刻まれる。
空が少しずつ明るくなってきて、雨がやむ。
すると再び時を刻み始めたかのように車の喧騒が少しずつ大きくなり
人が歩き出し、蝉が鳴き、僕に夏の到来を告げた。

仲むつまじい光景ですね