モノの寝床

徒然なるままに

2017.01.24(Tue)

「収納する場所」を「モノの暮らし」という観点から考えると・・・
人間に使われている時は、モノにとって働いている時で、
使われていない時は、休み、眠っている時にあたるとしたら
収納する場所は、モノ達にとって休み、安らかに眠る「寝床」といえます。
出しっぱなしにされているモノたちは、野宿している状態です。
脱ぎ散らかされたり、取り込んだ後、たたまれていない衣類は、
いつ踏まれるかという恐れを抱いているかもしれません。
平積みにされている一番下の本は、
重みで、きっと苦しがっていることでしょう。
1巻から順に並べられた本は、
産まれた順に並ぶ兄弟として、話がはずんでいるかもしれません。
それぞれを収納することが面倒くさくなって、
いろんなものを1つの箱にどっと詰め込まれた状態は、
人間とライオン、へび、カメ、サメを1つの檻につめこむようなものです。
動植物に生態系があるように
モノも靴は靴同志、衣類は衣類同志、調味料は調味料同志と
同じ仲間同志を同じ場所に寝床をつくってあげた方が安全だと思います。
また、私達が会社への通勤距離を短くしたがるように
モノも使われる場所(職場)の近くに寝床をつくってあげたほうがいいのでしょう。
使われた後、出しっぱなしにされるリスクが減るからです。
それぞれのモノの個性・職場を考え、寝床を整える。
快適な寝床は、
モノの寿命を伸ばします。
そして「家計の一助」に変身し
私たちの元へ帰って来てくれます!
これこそ、収納を考える時の極意!