一息
日記2017.02.28(Tue)
なんとなく気ぜわしい日々が続く。
それは、息継ぎをしないで、泳いでいるような気分。
水上に浮きあがり、ぷふぁーっと新鮮な空気を吸いたくなった。
行ったことのないところ、
見たことのないもの、
そして大きいものを見たくなり・・・
奈良の大仏様を拝みに行く事にした。
南大門をくぐり、
大仏様のお家ともいえる「東大寺大仏殿」を目の当たりにした時、
今までに経験したことのない迫力に圧倒された。
その根源を確かめるように 1歩、また1歩ずつ堂の下まで進み、見上げる。
翼のように伸びた下屋は、
大仏様が両腕を大きく広げ、ようこそと万人を迎え入れる雰囲気を感じた。
想いが形をつくる
それは、
慈悲の心で大衆を包み込み、日々の悩みや不安に光をあて、
人間同士の想いやりで繋がる世の中を願う大仏様の想いを表すかのような外観だった。
お参りを終え、全てを委ねてみようと思った帰り道、
特に何かが変わったわけではないけれど
気ぜわしい嫌な気持ちは、僕の心から無くなっていた。