参道をゆく 長谷寺の巻

神社

2017.06.13(Tue)

 

神聖な空気感に浸りたい

 

そんな気分の時に「初瀬詣(はせもうで)」という言葉に出会いました。

長谷寺本尊十一面観音に参拝することで、

平安貴族の間で盛んになり、観音信仰も広まったという。

 

登廊の石段を1段ずつ上り、少しずつ変わりゆく景色を楽しみながら、本堂に到着しました。

 

特別拝観の受付では、左の手のひらに「塗香」を付けて頂き、両手をすり合わせた後、

「結縁の五色線」という五色の組紐で出来た数珠のようなものを手首に掛け、

修行僧気分で、慎重に奥へ進みました。

 

緊張感の漂う狭い空間に通された瞬間、10Mを超える観音様と対峙しました。

驚きと立っていることが申し訳なくなるような圧倒的な迫力を感じ、

膝間づいてお参りをしようとしゃがむと、

お御足に触れながら願いをするよう木札に書かれていました。

このような神聖な空間で、願い事なんて・・・

思いつかへんやろうと思いながらお御足をさすっていると、

あれもこれもと思い浮かび、心のままに願いを打ち明けました。

 

その後、御本尊十一面観音菩薩をお参りし「初瀬詣」を終えました。

大神神社より歩いて参拝した達成感、

願いを打ち明けた解放感

神聖な空気感に包まれた感動

さまざまな気持ちは、

「ただありがたい」という一つの気持ちとなりました。

 

山を見ながら、一休み・・・

 

長谷寺特別拝観:http://www.hasedera.or.jp/free/?id=518

 

 

 

 

#佐野泰彦建築研究所