砂の丘のむこう

日々の暮らしの中で

2018.07.24(Tue)

 

鳥取砂丘の玄関口に立って見渡すと

遠くに砂の丘が見え

その丘を目指して歩く人たちが連なっていた

 

丘のむこうにどんな世界があるか

想像する前に自分も踏み出していた

 

一直線に進む人

オアシスで休む人

急な坂をあえて進む人

 

いろんな人の進み方を見ながらも

自分で決めたルートで歩く

最後の登りは、砂に足がとられて特にきつく

時には来た道を振り返りながら   休んだ

 

最後の一歩を上がった時

ずーっと遠くまで青い海と空が広がっていた

これが砂の丘のむこうの世界

 

僕は、なにを見たかったんだろう

僕は、なにを求めてやって来たのだろう

そんな余計なことを考えなくてもいい瞬間だった

 

来てよかったと思う世界が

ここにあっただけで

 

 

 

 

 

#佐野泰彦建築研究所