希望の朝

日々の暮らしの中で

2018.10.30(Tue)

 

休日の朝は、散歩に出かけるのが習慣となりました。

四条から五条まで鴨川沿いを歩いた後、五条坂を登り、

標高240Mほどの東山を散策する約3時間ほどのルートです。

 

もともとは運動不足解消のためでしたが、

川が穏やかに流れ、地形に合わせて変化する水の様子、

山中の木々は太陽を求めてより高く伸びるものもいれば、

程よい影を望むものもいる。

遠くから聞こえてくる鳥たちの声

木々を揺らしながら現れる風

人の手が加えられている点もありますが

それぞれの存在が、

ありのままの姿で共存している世界の空気感が

なんとも心地よくやめられません。

 

お気に入りのベンチに着くと、靴下を脱ぎ

足の裏を通じて、山と、地球と繋がります。

大きなものと繋がっている安心感からでしょうか。

足の裏からいつの間にか溜まった何かを放出している感もあり、

少しずつ気分は落ち着き、こころが澄んでいくのがわかります。

 

この感じを家の中で味わえないだろうか。

いつのころからか、そう考えるようになりました。

 

日々の暮らしの中で、様々な出来事の波に揺られ、

時には自分を見失いそうになったり、周囲に流されて

散々な1日になることもあります。

たとえ、そんな1日だったとしても

今日よりも少し希望を持って

玄関の扉を開けるような朝を届ける事ができたら

願いを込めて 家づくりに取り組んでいます。

 

 

 

 

#佐野泰彦建築研究所