元々思い描いたゴールではないけれど

ぼくのいえづくり

2019.04.09(Tue)

 

お知り合いになってから竣工までは、

工事の規模にもよりますが、1年~2年半ほどかかります。

その間、お施主様のお考えの変化や自身の成長もありますので、

辿り着く先は、もともと思い描いかれていたゴールでは決してありません。

 

ご提案した時には却下された案も

数か月共に検討を続けているうちに、

「こういう事が出来ませんか?」

と見た事すら忘れられた以前の案に戻ることもあります。

 

客観的にみると

すごく遠回りしているように見える方もいらっしゃると思いますが、

決してそうではありません。

お施主様が、その案を受け入れるためには、

それだけの時間とそれ以外の検討が必要であったに過ぎないのです。

 

夢見ていたゴールではなく、

当初の要望からも方向性が違っていても、

竣工時のお施主様の表情は、皆様穏やかです。

待ちに待った家が手に入った喜びも勿論ありますが、

家づくりを通じて、様々な想いと向き合い、

時には余分な想いを削り落としていく中で、

本来ご自身に備わっている大切な光の玉のような部分が、

そのまま表情ににじみ出てきているからでしょう。

 

本来の自身と家族の純粋な想いが形になったお気に入りの家

準備は整いました。

さぁ、いよいよ

自分達らしい新しい暮らしが、始まります!

 

 

 

#佐野泰彦建築研究所