苔庭と五・七・五（前編）

 

秋分の日、これからの半年に向けて

気分を一新できるような空気を吸いたくなって、いざ嵐山へ

 

嵐山にはお気に入りの場所が2つあります。

 

1つ目は『祇王寺』です。

写真の門をくぐると

一面緑の世界が広がっています。

 

 

庭はそんなに広くなく

木々が茂って空を覆われているのが特徴の一つだと思います。

こもれ日や日に照らされた葉による関接光は程よい明るさで

苔の生育に配慮されています。

人間の所作を感じさせない

山の中をそのまま切り取ったような静かな庭は

神聖さを醸し出し

その空気感に触れると自然と笑みがこぼれます。

 

静かな胸の高鳴りが知らせてくれます。

いま、ぼく感動しているんだなぁと。

 

 

楓も植えられており

これからの観光シーズンには

多くの人を喜ばせますが

 

人混みが苦手な僕は

生き生きした苔の放つ生命力

夏の香りがわずかに残る

いまごろを好んで訪れます。

 

追伸

 

 

写真は、順路ゴール近くにある草庵

敷地に高低差があり

回遊性の順路を進むと

草庵が少しずつ小さくなっていって

最後の緩やかな登りに差しかかってくると

大きく見えてくる

山中を歩いてやっと草庵に辿り着いたという

侘びた市中の山居感も魅力の一つです。

 

祇王寺：https://www.giouji.or.jp/

 

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