着工前の様子はこちら
これからの家族の距離感 2拠点生活
着工前の様子はこちら
もともとそうであったかのように歴史を紡ぐ
こどもたちに
実家というものを残してあげたくて
悲しみの縁から新たな一歩を踏み出すには
一時的に満足頂けると思うけど
それで時代を超えてゆけるのか
末永く喜んでいただけないのなら
いっそ工事しない方がいいんじゃないでしょうか
ご家族らしい憩いのかたちとは
「あっ、このキッチンの窓、
この位置やったらきっとお月さんが見えるんじゃない?」
「理想」という大きなテーマに対して
どこか力任せになっていたのかもしれません。
イメージなくぽろっと口から出たり
言葉にならない想いがあります。
昭和初期に建てられた京町家で、
当時「市中の隠居として流行した意匠構成を保持しながら
新しくなるだけでは いずれ飽きる
理想とされる空間は今までの人生の結果であり、
これからどう生きるかの現れ
「今風の洋風にも出来るが、本当にそれでいいのだろうか」
「後世の方に今のご家族の思いを遺せないだろうか」
2つの思いが私の中に浮かびました。
「斬新すぎて、ちょっと・・年いったらどうするの?」
ご夫婦は戸惑われましたが、
打ち合わせを重ねるうちに
「あれだけいろいろ考えたのに、もしかして私たち失敗した?
私たちの思い描いた時間がここで本当に過ごせるの?」
といった
こころの声が聞こえてきそうでした。
お施主様にとってこの計画を進めることが
本当に幸せに繋がるのか