故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて
故(ふる)きを温(たず)ねて

リビング着工前

故(ふる)きを温(たず)ねて

2階リビング着工前

故(ふる)きを温(たず)ねて

京都市下京区・京町家リノベーション
設計~現場打ち合わせ期間:18か月

京都市下京区に建つ大正期の京町家をリノベーションしました。

お施主様は、手を加えながら、代々住み続けてきた家に愛着はお持ちでしたが、室内の暗さや孤立したキッチンにご不満でした。私が気になったのは、屋内に駐車場を設けたため、生活空間がご家族の人数のわりに狭いことと、暗いこと、そして台所でつくった料理を廊下に出て、廊下から居間に運ぶという不便な動線でした。また、前回の改修時にお玄関を道側に出された際、大切な柱を抜かれていたことで、2階の床組に不安を感じました。そこで、キッチンと居間との間仕切りを解体し、縁や廊下までリビングダイニングとして使えるよう水平方向に空間を広げることを考えました。2階は、窓のない中の間の天井を解体して、天窓を設け、1階では味わえない垂直方向に空間を広げたセカンドリビングとしました。今まで味わえなかった2種類の開放感のあるお家をご提案しました。また、玄関は減築し、元々あった柱を再度設置して2階床面の補強を行いました。工事途中、2階へ上がろうとした時に上から差し込んできた一筋の光を眺めていると、 「本当に明るくなりました!!風もこっちからすーっとあっちへぬけていくんです。夏なのに涼しいし・・・ 床の間も残して良かった!」ご夫婦は、一つ一つ積み重ねてきた決断に「これで良かった」と確信しているご様子でした。