太陽と月と共に
太陽と月と共に
太陽と月と共に
太陽と月と共に

キッチン着工前

太陽と月と共に

京都市東山区・リノベーション
設計~現場打ち合わせ期間:6か月

京都市東山区の閑静な住宅地で、リノベーションしました。

お施主様の要望は、「冬の寒さが厳しいのでLDKを床暖房にしたい。 洗濯機が屋外なので、家の中に取り入れたい。」でした。 数年前の引越しの際にリフォームをされていましたが、私の印象としては、DKとリビングの空間のバランスと空間に対する窓の配置から、少し閉塞感がありました。 「ここの食器棚がなかったら、すごく広い感じしません?キッチンの窓が、ぱっと開いたら、気持ちよさそう!」 打ち合わせを重ねる中でお聞きするお施主様の言葉の端々に、冬の寒さを和らげたいのと同時に 開放感を求められていることに気づきました。そこで、より開放的な空間で、四季の移ろいを感じながら、心地よく暮らして頂くことも合わせて検討しました。そこで、リビングとダイニングキッチンの部屋割りと配置を変え、玄関寄りにキッチン、その奥にリビングダイニングとしました。 隣家側にはハイサイドライト、キッチンシンク前にも窓を設け、季節で変わる朝日や間接光、冬の西日が部屋の奥まで届くように窓を付けました。床は、床暖房に頼らず、断熱材を敷き詰め、暖かさのある針葉樹のパインフローリング張りとしました。

工事途中の打ち合わせの時に「キッチンの窓から、お月さまが見えるんじゃない、きっと見えるって!! 今まで、庭に出ないとお月さま見えなかったけど、これからは家の中でお月見できるね!」 ご主人への何気ない奥様の一言をお聞きした時に、これで良かったんだなぁと安堵しました。