実家は 大所高所で考える
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京都市左京区
古民家リノベーション
設計現場打ち合わせ期間 28か月

左京区に建つ築50年を超えるお家をリノベーションしました。

お施主様からは、「離れて暮らす両親のために、実家の耐震性や断熱性を向上させる改修を行いたい」とのご相談でした。
これからの実家の在り方として、住み替え、改修、建て替えを検討しました。
そして、全改修する案から、本当に今行うべき工事範囲へと絞りこみました。
それは、現在の未来予測で一気に完成させるよりも、必要な改修の全体像を掴んだ上で、変化する未来に応じて微調整しながら段階的に改修する方が、いずれ受け継ぐ子世帯にとっても良いと判断したからです。

その結果、ご両親が暮らす1階を中心に、耐震性・断熱性の向上、間取りの変更、光と風による住み心地の向上させる計画が出来ました。
玄関や廊下、隣接する和室には、建築当初からの和風意匠が色濃く残っていました。
それらは、ご家族の帰省時の「帰ってきたぁ」という安堵感やご両親の実家への馴染み深さに強く結びついていると感じましたので、修繕のみとしました。
また和室、中の間、奥の間と続く縦長の空間構成を活かしたのは、実家に一同で集まる機会の多いご家族らしさのあらわれです。
ご相談から竣工まで、ご両親の体調や動作の変化を見守りながら、2年と4か月の月日を重ねました。
ご家族にとって、いつもとは違う視点でお互いを思いやり、未来を考える貴重な時間になったのではないでしょうか。