ハイジの丸窓のある家～家をたてるということ

北区で新築設計をしました。店舗併用住宅についてのご相談で、要望は「1階に鍼灸院、2，3階を居室スペースとして使いたい。」とのことでした。お施主様のお悩みは「せっかくいい土地を手に入れたのに、思うような家ができない。信頼できる人と相談しながら、家づくりを進めたい。」とのことでした。知人を通じてお知り合いになり、建築地のそばの実例を見学頂きました。数週間後、ご主人様より連絡を頂き、ご相談にのらせて頂くことになりました。まずは家づくりの楽しさを理解してもらうべく、新しい場所へ持っていく物の採寸や仕分けから打ち合わせを始めました。

新天地に引越してきたご家族がより自分らしくのびやかに暮らし、地域の人達にも愛される『家の在り方』を試みしました。小学校から帰宅したお嬢様が図面を見て、「すごい、ハイジの窓がついてる。このロフトでねてみたい！」とおっしゃられた瞬間、ご家族にふさわしい家になっていると確信しました。竣工数年後、「引越して来られた頃は、奇をてらった家だなと思っていたんですけど、段々味わいが出てきて、お考えがようやくわかった気がします。」とご近所の人に言われたそう。