ハイジの丸窓のある家~家をたてるということ
ハイジの丸窓のある家~家をたてるということ
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ハイジの丸窓のある家~家をたてるということ
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ハイジの丸窓のある家~家をたてるということ

京都市北区・新築
設計~現場打ち合わせ期間:14か月

京都市北区の閑静な住宅地に新築の設計をしました。

建築地の周囲には田畑が広がり、その先に山並みが見えます。地下鉄や市バスといった利便性と自然豊かな環境に恵まれた敷地でした。お施主様は、別場所で長年営まれてきた鍼灸院を併用した住宅をお考えでした。様々な案を共に検討し、出来上がった建物の構成は、 1階鍼灸院、2階に寝室、3階にリビングや水廻り等の生活空間にする計画でした。3階に生活空間を設けたのは、恵まれた眺望を活かして、より豊かな気分で暮らして頂きたいという考えと幼いお子様がご自宅で走り回ったりした時の足音や生活音が、鍼灸院での施術に影響を与えないようにすることと、ご主人様が午前の診療、休憩、そして夜の診療をされる時に気分をリセットするために長めの距離を歩いていただくという狙いです。外観は、鍼灸院と居室部分の外壁を分節し、道行く人への圧迫感を軽減させています。外壁を板張りにしたのは、年月を経て少しづつ味わい深い表情へ変わり、やがては灰色になるまでのプロセスを楽しみながら、街の目印として育ってほしいという願いを込めています。ある時、お施主様より「ロフトに窓がほしい」と言われて丸窓をご提案しました。小学校から帰ってこられたお嬢様が「すごい、ハイジの窓がついてる。このロフトでねてみたい!」とおっしゃられた瞬間、ご家族にふさわしい家になっていると安堵しました。

竣工数年後、「引越して来られた頃は、奇をてらった家だなと思っていたんですけど、段々味わいが出てきて、お考えがようやくわかった気がします。」とご近所の人に言われたそう。