暮らしに潤いを2
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着工前

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着工前

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京都市南区・リノベーション
設計~現場打ち合わせ期間:5か月

京都市南区の閑静な住宅地で居間をリノベーションしました。

お施主様からは2度目のご相談で、以前水廻りの改装をさせて頂いています。 「一番長く居る部屋を床暖房にしたいんやけど・・・」と相談頂いた際、「現状も十分きれいですし、本当にする必要がありますか?」と質問すると 「前回、水廻りを直してもらって、こんなにも暮らしが変わるものかって驚いてん。それで、快適な暮らしをもっと体験したいと思って・・・」とおっしゃられ、お引き受けする事にしました。今回工事する居間は、水廻りと隣接する部屋なので、床材には洗面所と同じ桧を選び 2室の繋がりを持たせました。居間は、ご趣味の切り絵に没頭できるような落ち着いた雰囲気を保ち、窓越しに見える新緑の風景を大切に計画しました。 解体初日に、隅柱や土台に蟻害が見つかりました。 お施主様は、その状態をご覧になられて、大変落ち込まれましたが 柱の根継ぎや土台の一部を入れ替える事を御了解頂き、工事を進めました。 後日、「柱の根継ぎをしてもらったら、2階の床がフワフワしていた部分がしっかりしたよ。前は、 扉を閉めた際に、どーんと反響音もあったけど、それもおさまったし、本当に良かった。 直してやれば、この家もまだまだ大丈夫ってことやんな。これやったら、次は・・・」 家は家なりに不具合のサインを発信し続け、思わぬ形でお施主様と通じ合う事が出来ました。

何気ないお施主様の一言からは、家への愛情をも感じ、単なる生活の場としての家が、家族の一員になった瞬間だと思いました。