復元するということは 遠い過去と近い未来をつなぐこと  ~京都を彩る建物や庭園選定物件~
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着工前

復元するということは 遠い過去と近い未来をつなぐこと  ~京都を彩る建物や庭園選定物件~

工事中

復元するということは 遠い過去と近い未来をつなぐこと ~京都を彩る建物や庭園選定物件~

京都市下京区・京町家リノベーション
設計~現場打ち合わせ期間:15か月

京都市下京区に建つ京町家のファサードをリノベーションしました。

お施主様は、90代で、「もし地震があった時、自分の家が倒壊して近所に迷惑をかけたくないし、 今の間に直しておきたい」との事でした。 建物は、市中の隠居』として流行した意匠構成を持つ昭和初期に建てられた京町家で、大切にお住まいになられていました。 お施主様の年齢とお父様の想いを共有してほしいと考え、息子様を交えて、打ち合せを重ねました。 具体的な調査や打ち合せを重ねると、家に関する由緒や上品な室礼等建物の持つ良さが、どんどん明らか になります。行政や有識者の方々とも協議をしながら、建築の方向性は「建物の持つ情緒や意匠性を重視し、現在よりも耐震性を高め、表構えを建築当時に復元して後世に伝える」ことに決まりました。 建築当初の頃のお施主様のご記憶や写真等も数点残っておりましたが、2階にある1間幅の窓に付ける格子の意匠がはっきりしません。私は、家の中を改めて巡り、竪格子に横桟を2本通す格子の意匠を見つけ、「おそらくこの方なら、同じ意匠の 横桟を2本通すに違いない」と仮定して工事を進めました。既存のアルミサッシを解体すると、竪格子と横格子のホゾ穴が見つかり、「よかったですね、ちゃんと横桟のほぞ穴ありましたね。」と現場の口数の少ない大工さんが、私に声を掛けてくれました。 予想が当たった喜びよりも、当時の主人の気持ちに繋がった気持ちが大きく、「これで自信を持って次世代にバトンを繋げる!」と安堵しました。