佐野泰彦建築研究所は、住宅・京町家・店舗の設計を手掛ける一級建築士の設計事務所です。
Works 作品
京都市東山区・リノベーション
設計~現場打ち合わせ期間:6か月
京都市左京区の閑静な住宅地にある『アシュクルク』というワインバーのトイレを改装しました。
お店は2002年にデザインさせて頂き、それから15年経ってご相談頂きました。当時は諸事情により、便所は和式のままで、便所内装の体裁を整えることで工事を終えました。今回は、和式を洋式に変えるご相談です。女性店主は「ラグジュアリー感のトイレにしたいんです。」とおっしゃられました。 しかし、店内や他とのバランスを考えると、 本格的なラグジュアリー感は不釣り合いで、頑張った感としか伝わりかねません。また現状のトイレで、気に入っている風合いのある壁面や再利用する備品もあります。お施主様の「ラグジュアリー感」という言葉をヒントに、イメージに近そうで、店内の雰囲気とも調和する素材や色をお施主様と共に検討しながら、お施主様の言葉にならない想いをそのまま写すように心掛けました。出来上がった時に、私が「かわいい感じで、まとまりましたね!」とお施主様に声を掛けると「今の『かわいい』という一言で、胸の中がすっきりしました。
そう、ちょっとかわいい感じにしたかったんです。きっと!」お施主様にそう言って頂き、私は安堵しました。
アシュクルク http://www.ash-k.com/