中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家
中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家

2階ホール着工前

中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家

2階寝室着工前

中京区の町家   明治から令和そして未来へと時間をつなぐ家

京都市中京区・京町家リノベーション
設計~現場打ち合わせ期間:18か月

京都市中京区に建つ京町家のリノベーションを行いました。お施主様のご要望は「子供たちにそれぞれの部屋を与えたい。そして現在の家族の暮らしぶりに合うように 家を直したい。」とのことだった。

建物は明治後期に建てられてから今日に至るまで繰り返されてきた増改築で、その家のアイデンティティや代々過ごしてきた時間が読み取りにくいと感じました。過去の工事部分を解体し、明治期の原点の上に令和これからの暮らしを築き直す『明治から令和、そして未来へと時間をつなぐ家』をテーマとして設計に取り組みました。

建築当初の架構を活かして現代、未来の生活にふさわしい空間をつくりました。内部は階段を当初の位置へ、2階を1列に3室が並ぶ伝統的な間取り構成に戻し、道路面より兄妹それぞれの子供部屋、セカンドリビング、夫婦の寝室を並べました。暗くて窓のない中の間にあたる「セカンドリビング」は1階の静謐なリビングとは対照的に天井を取り払い、大きな天窓を設け天井高さ3.3~3.6mの開放感のある、家族が自然と集まる2階の中心的な場にしました。また隣接する子供室、寝室とも天井材を無垢板で統一したのは「ひとつ屋根の下」で暮らしている安心感を肌で感じとり、お子様のより良い成長へとつながればと考えたからです。

表構えも当初のプロポーションを復元しました。通り庇は出桁を腕木で受ける伝統的な構法でつくり、その結果生まれた軒下の半公共的な空間が、景観的な社会貢献だけでなく、喫茶店を営まれていた頃のように人が自然と立ち寄りやすい空気感をつくっていくことを期待しています。