求めていたものは
求めていたものは
求めていたものは
求めていたものは
求めていたものは
求めていたものは
求めていたものは
求めていたものは

LDK着工前

求めていたものは

2階着工前

求めていたものは

京都市北区・リノベーション
設計~現場打ち合わせ期間:17か月

京都市北区の閑静な住宅地で、リノベーションしました。

お施主様の定年退職をきっかけに 第二の人生に向けて住環境を整えるという計画です。 ご要望は、冬の厳しい寒さの解消、床のきしみ、玄関横の便所の位置、急こう配の階段といった今まで我慢しながら使ってこられたお家の中のご不満を解消する事でした。 はじめて訪問した時、私の中に印象に残ったのは、1階の居間やDKのお部屋が暗いことと、急勾配の階段がお家を分断している事でした。1階の部屋があまり明るくないのは、南東に張り出した水廻り棟に原因がありました。また、水廻り棟には、浴室と洗面所があり、便所は、そこから9Mほど離れた玄関横にありました。採光を遮る水廻り棟を減築し、LDKに光を取り入れ、便所・洗面・浴室は1箇所にまとめる計画となりました。そして膝の調子が良くないご主人のために、階段は位置を変え、勾配も以前より緩やかしました。それにより、南北の風の道も確保できました。

工事途中、2階で打ち合わせをしていると、奥の部屋から、すーっと爽やかな南風が、流れてきました。 「あぁ~いい風。前は、階段で分断されていたから、この風はなかったよね!」 ご主人様に笑顔で話した奥様のその一言をお聞き出来た時、私は安堵しました。ご家族に訪れた人生の転機を後押しするような新しい風 、お施主様が本当に求めていたものにようやく出逢えた気がしました。