Effect coffee
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着工前

Effect coffee

京都市下京区
店舗物件選定、古民家リノベーション
店舗場所検討期間:6か月
設計現場打ち合わせ期間:10か月

Effect coffeeを設計しました。

それは、長年珈琲焙煎士として活動されてこられた方の実店舗で、自家焙煎の珈琲豆販売、カフェ、時にはイベントも行われるお店です。お店の場所探しからご相談頂き、一緒に物件を巡りながら、夢について話し合い、打ち合わせを重ねました。店主からは、珈琲のカフェインが五感に与える良い刺激を感じ取りやすい空間を求められました。僕が思いついたのは、「市中の山居(お茶室)」のような非日常的な静寂さの漂う空間でした。お借りした建物は、明治期と昭和期の部分が混在していました。全てを明治期に合わせて古民家っぽく創る、あるいは、令和の工事で今まで積み上げてきた歴史や時間を全て覆い隠す等、空間を無理に統一させると窮屈な単調さが生まれてしまうと感じました。それよりも、明治の当主と令和の施主の思いがあらわれた空間同士が対峙する「新旧の対話」の方が、緊張感のある静寂さを生み出します。喧騒の中訪れた人は、五感を研ぎ澄まし、店主の珈琲をじっくり味わいながら本来の自分を取り戻す豊かな時間を過ごすことが出来ると考え、設計しました。

店内を漂う珈琲の香りが、対照的な2つの空間を緩やかにつなぎ、みなさまをお出迎えします。是非一度、店主との一期一会な珈琲をお試しください。

Effect coffee https://effectcoffee.base.shop/