ａfamily tree

京都市北区で新築の設計を行いました。

お施主様からは、現家屋の売却と売却資金で購入する敷地、新しい家の設計についてご相談頂きました。新天地として選ばれた敷地は、交通の便も良い閑静な住宅地の第一種低層地域で、建蔽率や容積率、北側斜線もありました。お施主様の要望として、ご自宅でのお仕事をされたり、在宅時間の長いご家族でした。奥様や息子様は「時間を気にせずピアノを弾きたい」お嬢様からは、「作業が忙しい時は、1歩も外に出ない日もあるから、本当は森の中に住みたかったなぁ。」とお聞きしました。お施主様に必要な床面積を確保するために、地下1階地上2階建で計画しました。光や風を取り込むために、建物を表棟と奥棟に分け、建物中央に坪庭を取りました。庭に面して階段を配し

窓をランダムに設け、3種類の硝子を使い分け、光の強弱をつけました。1日の中で数回上がり降りする際に、森の中でのこもれ日や風を感じてほしくて。地下から地上2階まで通じる階段を木の幹に見立て、木の枝に各部屋がぶら下がるイメージで部屋を配しましたので、『ａfamily tree』と名付けました。