佐野泰彦建築研究所は、住宅・京町家・店舗の設計を手掛ける一級建築士の設計事務所です。
Works 作品
京都市山科区・新築
設計~現場打ち合わせ期間:30か月
京都市山科区の閑静な住宅地で、新築しました。
敷地は道路から2Mほど高低差がありました。当初のご要望は、ご予算と部屋数、そして奥様の「屋内に居て、日焼けをしないようにしてほしい」とのことでした。検討を重ねるうちに、高低差のある敷地を活かしたいという思いを見つけ、さまざまな案を検討しました。検討に検討を重ねて、ようやく計画がまとまったのは、お会いしてから1年8か月が過ぎていました。最終的に道路と同じ高さに玄関とシューズインクロークを設け、屋内階段を上がって、地盤面にLDKや水廻り、その上階に寝室、ウオークインクローゼットを設けることになりました。LDKのテラスには屋根を設けて夏の日射を遮り、上階の寝室は、夏に山から吹き下ろす山からの風を招き入れる為、北側に配しました。
「冬はリビングのこの辺りまで太陽が来てくれて暖かいし、5月頃になると、リビングテラスの屋根のおかげで、強い日差しは入ってこなくなって、 代わりに北風がすーっと入ってきてくれて心地いい家です。寝室も北側にして正解だったなぁ!」ご夫婦の感想は、長期間にわたった家づくりの疲れを微塵も感じさせませんでした。