佐野泰彦建築研究所は、住宅・京町家・店舗の設計を手掛ける一級建築士の設計事務所です。
北区I様
京都市北区/平成24年竣工
・お家づくり、出来上がったお家はいかがでしょうか
北区上賀茂に土地を求め、家が竣工してはや十一年余り、おかげさまで不満の無い住環境のもと豊かに生活させて頂いています。
土地の購入を決定した後、ローンだけは始まったものの、いざどこの建築士に依頼してよいものか、本当に悩みました。家作りは何もかも初めての我々が途方に暮れるのも当然のことでした。
そこで手始めに、ある業者さんの横のつながりで某建築士氏を紹介してもらい、試しに何案かの図面をもらったのですが、すべてFaxで図面が送られて来るだけで、当の設計士は一向に現われる気配がありません。図面の提示だけで手早く施工へ進めようという印象を持たざるを得ませんでした。家を建てるという、大事業を業者都合の効率主義で処理しようとするなんて!と驚きあきれてしまいました。その人とは結局一度も会うことなく、ご縁が繋がることもありませんでした。
そうこうしているうちに、またある方のご紹介で別の建築士さんとお知り合いになりました。この方は最初の人とは多くの点で正反対の、徹底的に手仕事にこだわる人でした。手仕事とは言い換えると、施主と直に対面し、インタビューし、十分に施主の持つ将来像を汲み取った上で心を込めて図面を引くという意味です。そのための打ち合わせは幾度でも惜しむことなく、結果的に何十回と持つことになりました。その人こそがこちらの佐野先生でした。
佐野先生は、毎回約束の時間をわずか1分も違えることなく、打ち合わせの場においでになりました。ごく普通の非電動ママチャリで下京から岩倉の我々のアパートまで鴨川の勾配に逆らって上って来て下さるのです。そして毎回二時間あるいはそれ以上の時間を共有しました。現在も上賀茂に建てたこの家に満足して暮らすことが出来ているのも、佐野先生という地元密着型建築士さんとの濃密なコミュニケーションのおかげなのです。
家作りのための打ち合わせというのは、つまり、家作りのための心のカウンセリングだと思います。それほど家を建てようとしている人は必ず深い悩みに直面するのです。限りある資金の中で、誰にいくらで頼むか。疑心暗鬼になり、場合によっては悩み過ぎて心を病んでしまうほどの人もいるはずです。素人にとって家を建てることはそれほど大変なことなのです。
施主のこの苦境を救えるのは、建築のプロとしての知識だけでなく、実直誠実な人格、他の関係業者とのコミュニケーション力、施主を見捨てない根気強さなどをも持ち合わせている専門家のみです。その意味において、結果的にベストな人に巡り会うことが出来たと、我が身の幸運に感謝しています。「医は仁術」と言いますが、家作りにもまったく同じことが言えるのです。
その後、新築、リフォームなどで、三名ほどの悩める友人知人を佐野先生に紹介させて頂きましたが、皆さん思い通りの結果を手中にされとても満足されています。
左京区M様
京都市左京区/令和2年竣工
・お家づくりはいかがでしたでしょうか
私たちは、自宅建築にあたり、土地探しから建築までずっとお付き合いいただきました。家探しを意識して友人に相談したところ、佐野さんいい人だよ、話を聞いてもらったら?と言われて、恐る恐るメールをしたのです。その後、自分たちでインターネットや近所で土地を探して、気になる土地がみつかった時に数回、佐野さんと一緒に見に行き、控えめながらも的確にアドバイスをいただきました。自分たちだけだと、ピンときていないのか、大きな買い物に慎重になりすぎているのかが判断できず不安でしたが、プロの言葉で「この土地は、こういう点でご希望に合っていない」と意見をいただいたことで、焦ることなく納得のいく土地にたどり着けたと思います。最終的に決めたのは、最初に家づくりを思いつくきっかけになった土地で、当初は建築条件などの関係で候補から外していたものが、あれこれ迷っているうちに、状況が変わっていて、契約に至ったので、不思議な巡り合わせを感じます。
設計が始まってからは、家の間取り、外構、窓の配置、キッチンなど各種設備、建材の種類、色などを決める打ち合わせが1年間続きました。佐野さんは毎週の打ち合わせで、少しずつ検討事項を「来週までに決めておいてください」と残していかれるのですが、次回に、ぎりぎりに宿題を提出するようにあまりしっくりきていない状態で回答すると、「まだゆっくりでいいですからね」ともう少し考えるように促されるのが印象的でした。驚いたのが、着工してからも打ち合わせが続き、家の外壁が塗り終わってから玄関タイルの変更をお願いしたのですが、「大丈夫です」と言われたことです。ショールームに行ったり、カタログやサンプルを見たりして細かく決めていても、できあがってくると、こんなはずじゃなかった、となるという話はよく聞くのですが、最後の最後まで、きめ細かく対応していただいて、後悔のない家づくりになりました。
・出来上がったお家はいかがでしょうか
この家に住み始めて3年になりました。夏には家の中に気持ちの良い風が通り、冬にはペレットストーブで家中が暖かく、台所横のパントリーや、調味料の瓶の高さから燃料袋の大きさまで測って作っていただいた収納は使い勝手が良くとても満足しています。予想しなかった点として、設計中に意識しなかった部分に大きな満足感があることです。例えば、以前の賃貸の住まいではあまり天井を見ることはなく、天井のデザインや色はどちらでもいいかも、、と思ったこともありましたが、今はふとしたときに天井や壁を見ても気持ちがよく、良い家だなと感じます。思い出してみると、佐野さんが時々、意匠はこちらの方が、、とか、遠くから見た時の“実家”感が、、とおっしゃっていたことが、こういうことだったのかも、、今更ながら思います。
元々それほど外出好きではなかったのですが、夫婦とも家で過ごす時間が多くなりました。
後悔していること、といえば、予算の関係で一部の部屋の天井の板の種類を最初に希望していたものから変更してしまったのですが、ちょっと無理すれば良かったかも、、ということぐらいです。
左京区T様
京都市左京区/令和6年竣工
・お家づくりはいかがでしたでしょうか
私たちのお家は、高齢の両親が住む築50年あまりの木造で壁下地は竹が施され、土壁のせいか冬になると京都ならではの底冷えと隙間風によりひと際寒さを感じておりました。
また、生活環境によりプチリフォームを何度も重ねてきた為、新旧混ざり合った家屋となり、耐震構造も心配していました。
長い年月の経過とともに、床の撓みや傾きも感じていましたが、解体から着工、施工と進捗も見学させていただき、基礎補強、壁補強、私たちが希望していた施工を叶えていただいたリフォームとなりました。
・出来上がったお家はいかがでしょうか
限られた面積の中、広く、明るく、両親が1階で生活できる環境。介護しやすい環境作り等など佐野様とは度重なる打合せをさせていただきました。
自分が生まれ育った実家という思い出も残しつつ、子供(孫)の成長を刻んだ柱も残しつつ日常生活の効率を考えた動線、必要なスペースと配置、時代の変化に伴い、今回のリフォームで実家を進化させていただきました。
冬の底冷えする寒さや、隙間風を感じることなく、快適に過ごせる環境となりました。
両親、帰省する兄家族、私達家族9人がくつろげる実家となりました。
佐野様 ありがとうございました。
Effect coffee様
京都市下京区/令和4年竣工
・お店づくりは、いかがでしたでしょうか?
佐野さんという設計士は、聞き取りからセッションのように勧められ、私が実現したい事を形にして頂きました。設計士の仕事とは、哲学者のようですね。物事の細部まで知ろうとする事ですね。佐野さんとの、お仕事楽しかったです。ほぼ0から生み出す力、形に創造していく事楽しかったです。
・出来上がったお店は、いかがでしょうか?
金光寺さんといちひめ神社を両隣りにし、守られているようにこの場があります。この歴史ある建物をしっかり建て直し、歴史ある処は残して頂きました。空間とは、五感からの刺激を受け取る装置。
カウンターや机は、西陣の染め物屋さんの板を使い、味わい深さを感じます。
手前の部屋は、落ち着いた空間に、奥の部屋は、自由で明るい空間、まったく違う感じを受け取れる空間になりました。キッチンと客席の間を造らず、コーヒーの香りをより多く伝えられているかと思います。この空間で、みんなと遊べたらうれしいです!
中京区A様
京都市中京区/令和1年竣工
・お家づくりはいかがでしたでしょうか
古い家で、どういう風にするのがいいのか考えが浮かばなかったのを覚えています。
ただ、子供部屋を作ってあげたいのと、駐車場は作りたいと思い打合せを重ねてもらいました。
キッチン・トイレなどのショールーム打合せや、設備関係も細かくアドバイス頂きました。
施工は、職人さんが、古い材木も多い中で、再利用できるものは、最大限使ってくださり、
その技術で補修された柱や梁を見たときは、感動しました。
もっと、機械などを使って工事されるものと想像していましたが、
全てと言っていいほど、手作りの工事にも感動しました。
京町家の趣を残し、材料も木材をたくさん使って頂き、温かみある住まいにして頂きました。
・出来上がったお家はいかがでしょうか
断熱材を強化、土壁にして頂き、快適な温度、湿度で過ごせる家になりました。
以前とは、エアコンの効きの違いに驚いています。
天窓・窓も増やして頂き、明るく風通りも良くなりました。
中京区A様
京都市中京区/令和1年竣工
・お家づくりはいかがでしたでしょうか
家族全員の共通である「卓球」を通じ、みんなが集まれる場所にしたいと思い、打合せさせて頂いてました。
また、母が営んでいた喫茶店の一部要素を移設し、我が家の歴史も残せたらと思いました。
卓球では、ただプレイをするだけでなく本格的な練習もできる広さを入念に更地から計測等して頂き、
体育館仕様の床、天井や照明なども細かく考えて頂き、ほぼ要望を実現して頂くことができました。
地鎮祭から基礎工事・棟上げなど、今でも良く覚えています。
日に日に思い描いていたものが、形になっていくのが楽しみだったのを思い出します。
・出来上がったお家はいかがでしょうか
まず、外壁が和のテイストで、砂壁が色鮮やかであったのを鮮明に覚えています。
内装も高めの天井、しっかりと動くスペースのある卓球エリア、喫茶店から移設のカウンターテーブルなど、あらゆるものが望み通りの物でした。
たくさん光の入ってくる、大きめの窓がいいなと家族が言ってくれたこと、
みんなで会話や卓球が楽しめる憩いの場ができたことが嬉しかったです。
左京区 S様
京都市左京区/平成23年竣工
・お家づくり、出来上がったお家はいかがでしたでしょうか
こちらの思いに寄り添いながら、イメージをかたちにしていただきました。また、それだけでなく、こちらが思いもしないことをご提案いただき、そのおかげでとても快適な暮らしができています。
思いもしないことの具体的な例で言うと、「リビングの吹き抜け」です。当初は2階の部屋をどうするかで悩んでいました。
「それならばいっそ吹き抜けにしませんか?」という提案を佐野先生からいただきました。最初はイメージがつかず、どうなるのか不安もありましたが、先生から丁寧な説明をいただき、納得して吹き抜けにしました。
おかげさまで家族が一緒に過ごせる空間がとても心地良く、今も快適に過ごせています。
下京区 U様
京都市左京区/平成25年竣工
・お家づくり、出来上がったお家はいかがでしたでしょうか
リニューアル前は、2階にリビング、台所、3階に寝室という生活をしていました。この度、1階にリビングキッチン、奥に寝室、洗面室・トイレを廊下側に設置していただき、生活様式がすごく快適になりました。
無垢材を使用したフロアも心地よく、白の珪藻土の壁も感じがすごく良いと感じられます。又、木製の戸や扉のデザイン性、機能的にも良いと思います。特にこれらで創り出された空間が、最も気に入っています。我々年寄夫婦が楽しく、永く生活を過ごせる『場』になればいいなぁと思います。